今日は食欲がなく水も飲まない。
猫は3日食べないと肝臓に異常が出て他の病気も併発してしまう。
昨日はちゅーるに混ぜた薬を完食してくれたけど、今日は朝に服用しないといけない薬を飲まなかった。
大好きなちゅーるも食べない。
朝、なんとかして薬とご飯を食べさせないといけないと思ってシリンジに病院からもらった栄養食を入れて強制餌食を試みたけど失敗に終わる。
もう一度と思って顔を上げたら猫の目に涙がいっぱい浮かんでいるのを見てご飯を食べさせるのと薬を飲ませるのを断念した。
猫は感情では泣かず、目に涙が溢れているという事は目か鼻に何か異常があるという事だと頭では理解していても、それでもご飯を食べさせようとした時に涙を浮かべるなんて。
食べたくないのに無理矢理口に押し込まれるのが嫌だったとしか思えない。

動物は死期が近づくと食べないし水も飲まなくなると聞いた事があって、これはもう何もせず天寿を全うさせてあげる方が良いのかもしれないと思った。
苦しんでも治る病気なら何度でも治療して回復する事に希望が持てるけど、この子はもう命が長くないと宣告されていて、心筋症は治せないと言われた。
腫瘍のせいで胸水が溜まって、その度に開口呼吸で苦しんで、それでなくても仔猫だった時に尻尾を切られて痛い思いをしているのに、家に迎えた時には頭にカビが生えてハゲるし、去勢手術でも痛い思いさせて、この子の猫生は痛い思いばかりさせていたなと思ったら涙が止まらない。
そこから9年は穏やかに過ごしたと思う。
そして今また苦しんでいる。
もうこの子の為に何もしないという方法を選びます。
この判断はおそらくこの子にとって最期は安らかに迎える事はできないと思う。きっと苦しむと思う。
それでも治る見込みのない病気で無駄に延命治療をして、苦しませながら無駄に命を引き延ばすのは、人間のエゴだと思う。
そして苦しむ姿を見るのが辛くて安楽死を選択する飼い主さんもいると聞く。
確かに安楽死だと苦しむ事なく安らかにそれこそ眠るように虹の橋を渡れるし時には安楽死させてあげる方が良い場合もある。
この選択をする飼い主さんを責めるつもりも否定するつもりもないけど、私はこの子を最期のその時までいっぱいの愛情を注いで看取る覚悟ができました。
どんなに苦しんでも、受け止めてあげる。
それが飼い主としての責任だと思うし、やっぱり大切な家族だからできるだけストレスなく穏やかに最期まで過ごさせてあげたい。
きっと病院にいるより家にいる方がこの子にとっても落ち着くと思う。
もう病院へ行くストレスを与えたくない。
暗い所で離れてじっと座っている事が多くなり、もう近づいてもこないし、最期の時が近づいてきている事も感じています。
でも好きなようにさせてあげようと思う。
覚悟したと言っても多分私は気を抜けば泣いてしまうと思う。
弱っていくのを見て辛くないはずがない。
それでも精一杯生きてる。
下手に触ったりするのを猫は嫌がるから離れた所から見守っている状態です。