三重県菰野町にある御在所岳の中腹と頂上付近を結ぶロープウエーの運行会社がゴンドラの一部を、窓が大きく景色を楽しみやすい車両に更新することになりました。
御在所ロープウエイは昭和34年に開業し、菰野町にある御在所岳の標高400メートルの中腹から標高1200メートルの頂上付近までを15分ほどで結んでいます。
開業から再来年(2019年)で60年になるのに合わせ、運行会社では現在38両あるゴンドラのうち、10両をこれまでより窓が大きく景色を楽しみやすいものに買い替えて運行することになりました。
(5月)29日は頂上付近の駅の近くで神事が行われ、運行会社の関係者らが出席して作業の安全を祈願しました。
新しいゴンドラは開業60周年を迎える再来年の7月に設置され運行が始まるということです。
ロープウエーの運行会社の辻智幸社長は「レジャーの多様化により客は減少傾向だ。リニューアルによって去年の47万人から60万人まで客を増やしたい」と話していました。
(NHK津 2017年05月30日 09時57分)
来年(2018年)3月末で廃止されるJR三江線の代わりの交通手段となるバスの運行計画を話し合う会議が(5月)31日に広島市で開かれ、4月に中国運輸局が示したバスのルート案についておおむね了承するとともに、運行ダイヤについては現在の三江線の本数をベースに、住民の要望を踏まえて検討していく方針を確認しました。
来年3月末で廃止される三江線に代わるバスのルートについては、4月に中国運輸局が沿線の国道や県道を中心に現在の駅付近を通るなどとした案を公表しています。
31日に広島市で開かれた会議には、沿線にある広島県と島根県の市と町の首長などあわせて10人が出席し、この1か月の間に住民に説明した結果を踏まえて意見を述べました。
このなかでは「通学や通院、買い物などの面で利便性を高めるとともに、沿線道路の改良など安全性の確保にも努めてほしい」といった要望や「持続可能な交通にしていくためにもJRが負担する金額やその期間を示すべきだ」といった意見が出ていました。
そのうえで、会議ではバスのルート案についておおむね了承するとともに、運行ダイヤについては現在の三江線の本数をベースに、住民の要望を踏まえて検討していく方針を確認しました。
中国運輸局や沿線の市と町では、ことし8月末までにバスの運行事業者や停留所の場所などを含めた運行計画の最終案を決定することにしています。
(NHK広島 2017年 05月31日 18時58分)
来年(2018年)3月末で廃止されるJR三江線の線路や駅舎などの資産について、島根県川本町の検討委員会は一部を譲り受ける場合にかかる金額などを示すようJR西日本側に求めることを決めました。
来年3月末で廃止される三江線の線路や駅舎などの資産についてJR西日本は、沿線の自治体に対して、一括であれば無償で譲渡し、一部であれば有償とする意向を示していて各自治体がそれぞれ協議を進めています。
このうち川本町では30日、商工会や観光協会でつくる検討委員会のメンバー7人が集まって協議しました。
この中で、資産の一部だけ、譲渡を受ける場合の金額がわからないと判断ができないとか、住民の意見を聞く時間が確保できていないという意見が出されました。
その上で委員会は駅舎や土地など、必要となる資産やその時期についてJR側に示した上で譲渡の金額の提示などを求めることを決めました。
一方、沿線自治体の中では美郷町が将来的にかかる費用などからすでに一括譲渡は受けない方針を示しています。
川本町まちづくり推進課の杉本政輝課長は、「住民から地域振興に資産を活用したいという意見も出ているので、検討を重ねていきたい」と話しています。
(NHK松江 2017年05月30日 18時41分)
「一括であれば無償で譲渡」しようとするJR。
「将来的にかかる費用などから一括譲渡は受けない方針」をすでに示している美郷町。
三江線が「お荷物」であることがよくわかります。
今月(2017年5月)26日、JR岡山駅で停車しようとした山陽新幹線の車内で80歳の男が紙に火をつけたとして放火未遂の疑いで逮捕された事件について、JR西日本岡山支社の森本卓壽支社長は30日の会見で、あらゆる事態を想定しながら安全対策を講じていく考えを示しました。
この事件は今月26日にJR岡山駅で停車しようとした山陽新幹線の車内で、神戸市に住む無職の80歳の男が持っていた紙に火をつけたとして放火未遂の疑いで逮捕されたものです。
警察によりますと、火はまわりにいた乗客がペットボトルのお茶をかけてすぐに消し止めたということで、座席の一部が焦げましたがけがをした人はいませんでした。
この事件について、JR西日本岡山支社の森本支社長は30日の定例会見で、「新幹線の利用客が消火にあたるとともに非常ブザーを押したことで、乗務員が速やかに対応することができ感謝している」と述べました。
そして、森本支社長は、火をつけた行為について「お客様に不便をかけ、断じて許せない行為だ」としたうえで、「こうしたことを根絶するのは難しいかもしれないが、あらゆる事態を想定して対応できるようふだんから訓練を重ねていく」と述べ、乗務員や駅員の訓練を続け安全対策を講じていく考えを示しました。
(NHK岡山 2017年05月30日 21時10分)