この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。
ログイン |
大阪と京都を結ぶ京阪電気鉄道。
扉が閉まって電車が動き出してから、隣駅に到着して扉が開くまでの時間を手元の時計で計るとわずか54秒。
400メートル男子の日本記録が44秒台なので、足の速い人なら走ってもそう変わらない。
滝井駅の1つ大阪寄りの千林駅(大阪市)と滝井駅の駅間も440メートルと、こちらもかなり短い。
なぜ千林―滝井―土居区間はこれほど短いのか。
答えを探すため、京阪電鉄本社を訪ねた。
「駅を造った当時は『大大阪』といわれるほど工業化が進み、人口増に伴って、駅を増やす必要があったためです」。
社史の編集を担当した監査内部統制室部長の藤原進さんが教えてくれた。
千林駅は京阪本線が開業した1910年に設置された(当時の名称は森小路駅)。
千林駅前は大阪でも有数の商店街があり、かつてダイエーの1号店があった場所。
当時から周辺住民が多く、にぎわっていた。
その後、工業都市の大阪を目指して人口が流入。
乗客の増加に対応するため、30年代に入って滝井駅、土居駅を相次いで開業した。
滝井駅の開業は31年。
現在の関西医科大学附属滝井病院の最寄り駅として、病院の開業にあわせてできた。
土居駅は32年の開業。滝井駅よりも周辺の人口が多く、設置を望む声が強かった。
駅のために沿線の土地を寄付する運動もあったという。
戦後の高度成長期には住民がさらに増え、ピークの66年には土居駅だけで1日2万人が利用したというから、これほど短い間隔でも駅は必要だったのだろう。
近年は住環境のよい地域へ人口が流出したほか、大阪市営地下鉄の谷町線や今里筋線が開通したため、3駅の乗降客は減少傾向が続く。
昨年、最も少ない土居駅は1日あたり約5600人と、本線では鳥羽街道駅(約3500人)に次ぐ少なさだ。
千林商店街の買い物客らが利用する千林駅(約8900人)、周辺に病院や学校がある滝井駅(約7000人)よりも少ない。
3つも駅は必要ないのではないか。
そう聞いてみると藤原さんは「一定の乗客がおり土居駅の閉鎖はまったく考えていない」と言い切った。
親族の看病のため、ほぼ毎日土居駅を利用するという守口市在住の女性(67)は「足が悪いので駅が近いと助かる」と話す。
土居駅と滝井駅の間を内環状線が横切っているため、土居駅周辺から滝井駅へは短時間で歩きにくいのだ。
線路脇の歩道橋を使えば5分ほどで移動できるが、階段を避けて回り道すると倍近い時間がかかる。
昨年11月の調査によると、土居―滝井間だけを利用する乗降客が1日あたり23人いたそうだ。
こういう地域住民たちのために、土居駅は必要なのだろう。
いろいろ知ったところで、改めて普通電車に揺られて現場へ向かった。
土居駅のホームからは滝井駅、千林駅はもちろん、さらに大阪寄りの森小路駅(大阪市)まで見える。
「土居駅の大阪方面のホームは鉄道ファンの撮影スポットとして人気がありますよ」。
淀屋橋・中之島―守口駅のエリア長である秋山茂久さんが教えてくれた。
上下線それぞれ2本ある複々線で視界が開けているうえ、緩やかなカーブになっていて車両全体をきれいに撮影できるそうだ。
わずか約400メートルずつしか離れていない駅だが、それぞれに存在理由がある。
たまにはのんびり普通電車に揺られ、風景を眺めるのも面白い。
(日本経済新聞 2014年12月20日)
市バスを利用されるお客様のニーズに対応し,より一層の利便性の向上を図るため,この度,平成26年12月24日(水曜日)から,市バスにおけるICカードの利用を開始しますので,お知らせします。
ICカードの利用開始後は,小銭の用意や車内での両替といった手間がなくなるとともに,1枚のICカードで市バスと地下鉄などをスムーズに乗り継げるほか,「全国相互利用サービス」にも対応するなど,市民や観光客の皆様の利便性が一段と向上します。
1 利用開始日
平成26年12月24日(水曜日)
※市バス全路線,全車両(788両)で一斉に利用を開始します。
2 サービス内容
(1)「PiTaPa(ピタパ)」,「ICOCA(イコカ)」,「Suica(スイカ)」などの10種類の交通系ICカードがご利用できる「全国相互利用サービス」に対応
(2)「PiTaPa」カードで市バスと地下鉄をご利用いただいた場合, 1箇月間(毎月1日〜末日)のご利用額(市バスと地下鉄の合算額で3,000円以上利用した場合)に応じて,自動的に運賃を割り引く,利用額割引サービスを適用
例)ご利用額 3,300円の場合 → お支払額 3,000円(300円お得です)
ご利用額11,000円の場合 → お支払額10,000円(1,000円お得です)
※ 市バスと地下鉄や市バス同士を乗り継いだ場合に適用する「乗継割引サービス」については,ICカードでは適用できません。
「乗継割引サービス」の適用をご希望のお客様は,これまでどおり,トラフィカ京カードをご利用ください。
また,定期券につきましても,これまでどおり,バス単独定期券は紙式,バス・地下鉄連絡定期券については磁気式となります。(定期券のIC化は実施しません。)
お客様には大変ご不便をお掛けしますが,よろしくお願いいたします。
平成23年9月の紀伊半島豪雨災害で大きな被害を受けた那智勝浦町の那智川で、川幅の拡張工事に伴い架け替え工事が進められていたJR紀勢線の「那智川橋梁」が完成した。
2014年12月14日の始発から、新線に切り替えて運行される。
和歌山県河川課によると、豪雨による川の増水で橋梁や橋脚が流出。
その後復旧工事が行われ、約3カ月後に運行が再開された。
本来は、防災対策のため川幅を広くしてから鉄道を復旧させる予定だったが、列車の運行を優先。
橋梁の部分だけ元の川幅のままにして、他の部分の拡幅工事を進めていた。
橋梁部については25年3月から、川幅を40メートルから50メートルに広げるための架け替え工事に着手。
これまであった橋梁の河口側に、新たな橋梁と線路を敷設した。
新線は620メートルで、そのうち橋梁部分は52・5メートル。
総事業費は約25億7千万円。
新橋梁の橋脚部分などは構造を強化し、紀伊半島豪雨災害の規模でも耐えることができる設計にしたという。
同課は「今後も災害復旧工事を着実に進めていきたい」と話した。
(産経ニュース 2014年12月13日)
防災は地道に粘り強く。
JR西日本米子支社では、青春18きっぷのうち、機械で発行しない「常備券」の販売を今月で終了する。