曽根発明後日も走る

島根県川本町は2013年度、乗客が減り続けているＪＲ三江線の盛り上げに力を入れる。
石見川本駅に払い戻し式のコインロッカーを置くほか、役場内にプロジェクトチームを設けて対策を考える。

ロッカーは大きな荷物が入るスペース（各高さ77センチ、幅34センチ）四つを備える。
荷物を取り出す時にお金が戻る型で７月中旬、待合室に置く。
本年度予算に購入費36万円を盛り込んだ。

同線には川本駅に昼食時１時間45分間停車する便がある。
町はこの列車の乗客が春、夏などの観光シーズンに町中心部を巡る点に注目。
荷物を預けて、町歩きを楽しんでもらおうと設置を決めた。

プロジェクトチームは今月発足した。
会計室を除く７課の職員９人が３カ月に１回程度会合を開き、三江線の盛り上げ策を考える。
できる取り組みから実行するほか、来年３月末に報告をまとめる。
（中國新聞　2013年6月20日付け）

岡山　06：16→07：13　福山　07：18→08：06　府中　08：11→09：56　三次　09：57→12：09　石見川本（104分間待ち合わせ）　13：53→15：00　江津　15：04→16：58　出雲市　17：52→23：09　岡山
広島　07：52→09：53　三次　09：57→12：09　石見川本　13：53→15：00　江津　15：04（or16：06）→16：40（or18：03）　益田　18：55→20：44　山口　20：48→21：10　新山口　21：29−こだまレールスター766号岡山行→21：43　徳山　21：49→22：57　岩国　22：58→23：48　広島
新幹線を区間活用することでなんとか日帰り一巡できる広島駅発着コース。
こちらは2013年7月1日以降、　徳山　22：00→23：07　岩国　23：08→00：02　広島　へダイヤ修正。

広島都市圏から広島空港（三原市）へのアクセス改善を目指し、広島県などは2013年7月20日から2014年3月まで、空港と最寄り駅のＪＲ山陽線白市駅（東広島市）を結ぶ路線バスの便数を倍近くに増やす。
定時性の高い鉄道を経由するルートの利用掘り起こしを狙い、期間限定で企画。
バスの待ち時間は現在の半分に短縮される。

路線バスは白市駅と空港を約15分で結び、運賃は片道380円。
現在は毎日、空港行き19便、白市駅行き18便の計37便が走る。
これを７月20日から来年３月29日まで、空港行きで14便、白市駅行きで16便増やし、1.8倍の計67便とする。

広島都市圏から山陽線を利用し白市駅経由で空港に向かう場合、現状では白市駅でのバス乗り換えに平均21分かかる。
61分の待ち時間が生じるケースも。
増便後は平均11分と半分に縮まり、待ち時間は最大で35分になる。

増便は、広島県や東広島市、県バス協会などでつくる実行委員会が実施。事業費は2300万円で、県が1600万円、広島空港ビルディングが700万円を負担。
利用者アンケートなどを通じ、来年度以降に行政などの財政支援なしで増便運行が継続できるかを探る。

広島都市圏から空港へのアクセスは、山陽自動車道を走るリムジンバスが主力。
昨年度の乗客数は95万2500人で、空港利用者（265万1千人）の35.9％を占めた。
ただ、お盆時期の渋滞や事故、大雪で全便の0.5％に当たる246便が運休するなど、定時性に不安がある。

一方、白市駅発着のバスの昨年度の乗客は9万2600人で、空港利用者の3.5％にとどまる。
県は将来、白市駅に搭乗手続きや手荷物検査など空港ターミナル機能の一部を持たせる構想を掲げている。
県はバス増便でアクセス拠点としての可能性を探る考えでいる。
（中國新聞　2013年6月20日付け）

92600÷365÷37＝6.86　バス1便当たりの空港利用者がこれだけしかいないという現状を本気で改善するには、ＪＲ白市駅発着列車の上り半数と下り全便に対するバリアフリー化が、何よりも不可欠。
（電車の乗降と駅改札との間を平面移動できるのは、上り列車の半数のみという事情を知らず、大きなスーツケースを抱えて、跨線橋の階段昇降に難渋している外国人旅行客を、車窓から見掛けて、気の毒に思った経験あり。）
広島地域のパスピーとＪＲ西日本のイコカ以外のICカードは、芸陽バス車内での運賃支払いにいまだ活用できないのも、大きな課題。
更に付け加えると、10：55〜13：30、17：00〜17：30と 3時間強も有人窓口が閉鎖されているＪＲの態勢にも、地元の協力を仰ぐことも含めて、再検討の余地あり。
敵に塩を送りたくない（送る余裕の無い）ＪＲ西日本の上場会社としての立場は理解するが、公共交通機関同士の連携強化という、大局に立った行動を促す手立てはないものでしょうか。