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関西を代表する河川といえば、淀川を思い浮かべる人は多いだろう。
橋のない区間のほぼ中央に位置する阪急電鉄・上牧駅(高槻市)と京阪電鉄・樟葉駅(枚方市)を例にとると、淀川が生活の壁となっていることが分かる。
両駅は淀川を挟み直線で2キロメートルに満たないが、行き来するには大きく迂回しなければならない。
記者が7月の週末、両駅間を自動車で走行してみたところ、走行距離と所要時間は北回りで12キロメートル・31分、南回りでは17キロメートル・45分も費やした。
上牧駅付近に住む男性さんは「対岸にいる親戚の法事に行くのに不便だ」とこぼす。
まず行政関係者に聞いてみよう。
大阪府道路整備課の課長補佐は「多額の費用をかけてまで橋を架けるニーズが今のところないようです」と説明する。
氾濫に悩まされてきた歴史を持つ淀川は河川敷が広大で、堤防から対岸の堤防までの距離は中流で700メートルにもなる。
限りある財源と需要をてんびんにかけた結果というわけだ。
淀川の治水を管轄する近畿地方整備局淀川河川事務所の調査課長はあくまで一般論と断ったうえで「河川は増水時に橋脚に水があたり、水位が上がってしまうケースがあります」と話す。
行政の内部でも橋に対する認識はまちまちなようだ。
地元自治体はどうか。
枚方市土木総務課の課長代理はこう語る。「高度経済成長期に枚方は大阪と京都を結ぶ街として交通インフラを整備しました。それによって縦方向に太い人の流れができ、横方向(枚方―高槻)に向かうニーズが薄れたのです」
京都と枚方を結ぶ国道1号・枚方バイパスが完成したのは1966年のこと。
57年には国鉄(現JR)東海道線の高槻駅が快速列車の停車駅となった。
この頃を境に「いざとなれば大阪・梅田にすぐ行けるので、枚方に行く用事は特にありません」(高槻市在住の女性)といった住民が増えていったのかもしれない。
時代の変化を裏付けるエピソードもある。
「枚方と高槻を結ぶ淀川の渡し船は高度経済成長期に姿を消していったようです」(枚方市役所の課長代理)
57年に御幸橋と枚方大橋間に4カ所の渡し船が存在したという。高槻市に隣接する島本町在住の男性(85)は代々渡し船を運営する家に生まれた。
娯楽が少なかった幼少時代の思い出といえば、対岸の枚方で毎年開催される菊人形展。
「わくわくしながら渡し船に乗ったものでした」と振り返る。
淀川の渡し船が途絶えて半世紀あまりがたち、足元では再び潮目が変わりつつある。
地元の熱い期待を背負うのが新名神高速道路だ。
2024年には橋のなかった区間を貫くように高槻と八幡間の開通が予定され、新たなヒト・モノの流れが整い始めている。
有為転変――。満々と水をたたえた淀川の水面(みなも)を眺めていると、そんな言葉が浮かんできた。
(日本経済新聞 2014年07月23日)
京阪樟葉駅前には、北・東・南への様々な系統の京阪バスが今も頻繁に発着しています。
しかし淀川を跨いで、西へ向かう便は確かに皆無ですね。
広島県出身のアーティストPerfumeの「泣ける!広島県」ポスターが,
乗客数の低迷に悩む神戸市営地下鉄海岸線で、駅と駅の距離が1キロ以下の1区間を110円で乗車できる「1キロきっぷ」の販売が2014年7月01日午前、各駅の窓口で始まった。
子どもと敬老パス利用者は60円で、8月末までの期間限定で売り出す。
海岸線の1区間利用は通常210円で、並行するJRや私鉄より80〜90円高い。
同市交通局は、これが利用低迷の一因とみて、近距離料金を抑えた乗車券を実験的に発売することにした。
三宮・花時計前駅(同市中央区)ではイベントが開かれ、ドラの音に合わせて販売開始。
台紙付き切符110枚や、1キロ110円の米など、設定額などにちなんだ記念品も人気を集めた。
森富美夫管区駅長(46)は 「夏の暑さや雨など、歩くのがつらいときに、ジュースを1本我慢するだけで乗れます」 とPR。
(神戸新聞 2014年7月01日)