こないだからちまちま消化している、大した話ではないけどいずれ語ろうかなと思っていた日記ネタが、今現在残り1つになったから、せっかくだし今日語っちゃおうと思います。今週はいろいろあって力尽きてばかりで録画消化も全然出来ていないし。



 事務所の入ってる建物には、ずっと野良猫が住み着いております。私がこの職場に来る前から。
野良猫はだいたい2年周期くらいで変わります。急にいなくなったり、貰われてったり、近くに大きな道路があるもんだから轢かれてしまったり。でも毎年何匹が子猫が生まれてるため、常に1匹はいます。
ピークの時は10匹くらい住み着いていたこともありましたが、現在はたった1匹です。
名前はみーちゃんです。餌をあげたりして半ば飼ってるような1階の飲食店の方により、気付いたら命名されてました。


 みーちゃんが生まれたのは4年くらい前。代々の野良猫たちによって生まれてきているからバリバリの雑種ですが、みーちゃんは綺麗な三毛猫になりました。そもそもここの野良猫たちは、野良なのにやたら毛並みが綺麗なのが不思議。餌あげてるだけでなく、シャンプーしてあげたりしてるんかな。

半ば飼われてるような野良猫たちですが、例に違わず野良猫らしい野良猫たちばかりでした。ただみーちゃんだけは子猫の頃からちょっと特殊でした。
うちの事務所では月曜の朝に外掃除をしています。野良猫の住みかの辺りもブラシで履いているんですが、人が近づくだけで逃げていく野良猫たちのなか、みーちゃんだけはブラシをガン見。試しに近付けてみたら戯れる戯れる。野良猫たちのなかに戯れる猫は今までいなかったし、しかもこんなでかいブラシに戯れるとは……。面白くて、私も先輩も掃除の度に、ちょっとブラシで遊んであげていました。

 それから1年。それまでいたみーちゃん以外の野良猫は姿を消しましたが、みーちゃんが4匹の子猫を妊娠&出産しました。……君はメスだったのか……。
飲食店の方による簡易ハウスみたいなのに入っているから見かけたことがなかったですが、ある朝、住みか近くにある3階の住人さんの子ども用自転車の脇を通り抜けて2階に上がろうとしたら、その籠のヘルメットにすっぽりハマって寛いでいる子猫と目が合いました。顔を近付けても逃げない、怒らない。顔をくっつけても逃げない。猫を、しかも野良猫を、更には子猫を、こんな至近距離で目を合わせられるなんて考えたこともなかったのでひたすらびっくりしました。もちろん触っても嫌がらない。抱っこまで出来る。どういうこっちゃ!
母親に似て……いや、母親以上に人懐こい子猫たちは、瞬く間に近隣住民のアイドルになりました。あまりのおとなしさに安易にお持ち帰りもOKだったために、すぐに全員貰われて行きました。今思えば写真撮っておけばよかったと悔やまれます。あんな貴重な体験もう無かったのに。

 それからまた1年。みーちゃんは再び妊娠出産をしました。
1年前の再来だと、今度こそ写真を撮るぞと意気込んでいましたが、様子が変です。全然子猫の姿を見かけません。
みーちゃんが一番懐いてるはずの飲食店の店員さんたちですら、ほとんど見かけないと言います。妊娠に気付いてから、また貰い手を探しただけに困ってみえました。
しかもみーちゃん自身も妙によそよそしい。

最初は何がなんだかわかりませんでしたが、1つの可能性に至りました。
みーちゃんは私たち人間を、子猫たちを奪っていった悪者だと認識してしまったのではないかと。だから今回の子猫たちを見せないし、子猫たちもこっちに近づこうとしない。
1年前は信頼されてたから子猫たちを見せてくれていたのに、私たちは信頼を裏切った敵となってしまったのではないかと。
あのままでは何匹かまた轢かれたり、衰弱死してしまう可能性も高くて、みんな大切に飼ってくれてるだろうし、中には病気の猫もいたけど承知&治療のために連れて行って飼われてる方もいらっしゃいます。子猫たちのための行動ではあったのですが…そんなことみーちゃんには知ったこっちゃないですよね。

それでも飲食店の方々には、最初は子猫の姿を見せていたようですが、途中から完全に見せなくなったようです。
飲食店の方によると「最近黒い子猫が1匹増えていて、その猫はみーちゃんの子猫ではない。でもほっとくのも可哀想だから、みーちゃんの子猫を飼う予定だったお客さんに貰って頂いた」ということがあったそうな。何故みーちゃんの子じゃないと判断したかと言うと、他の子猫たちは三毛なのに、その猫だけは黒いもふもふだったから。
しかしその黒猫がいなくなっと思われた日から1週間、ずーーーっとみーちゃんは建物中をうろちょろしながらにゃーにゃー鳴き続けていました。事務所で仕事してても声が聞こえます。こんなことは初めてです。
一度今回のみーちゃんのお相手と思われるオス猫を見たことがありましたが(この猫はどこかの飼い猫らしい)、その猫は正に黒のもふもふ。

だからその黒い子猫はお父さん似というだけで、みーちゃんの子だったのではないかと思います。突然その子だけいなくなって、ずっと探していたのではないかと。
そう思えばみーちゃんの行動すべてが納得が行きます。飲食店の方は悪気はないんだけど……。


 それから、黒い子猫以外の子猫たちはみーちゃんがこっそり育てているみたいでした。飲食店の人曰く、4匹くらいいたそうな。
が、ある日突然、4匹共姿を消しました。
捕まえて飼われて行ったのかと思ったら、今回は飲食店の方々にも誰にも心当たりが無いみたいです。みーちゃんが落ち込んでる様子だから、みーちゃんがどこかに連れて行った訳でもないらしい。そして独り立ちするにはまだ子猫たちが幼すぎる。しかも4匹いっぺんにいなくなるとか不自然です。
知らないとこでまとめて飼われて行ったなら、それならそれで安心ですが、猫虐待事件が多発していた時期だっただけに、割と本気でそっち方面で心配です……。


 それから半年経って今現在。相変わらず野良猫はみーちゃんだけで、のんびりぬくぬく暮らしています。私たちへの警戒心は解けたみたいで、向こうから近づいてきて撫でられるくらいには戻りました。
同じ野良猫がずっといて、懐いてくれてることが今までなかったので、いつかみーちゃんもいなくなってしまうのかと考えることも増えてきました。そう思うと寂しすぎるから考えないようにして、これからも近隣住人のアイドルとして君臨して欲しいです。
ホント、よくぞこの車地帯を生き残ってこれてるもんだ……昔も人懐こい野良が1匹だけ生まれたけど、元気がありすぎてすぐ轢かれていなくなってしまったというのに……。
今更飼えない…ってか半ば飲食店の飼い猫だから絶対飼えないので、引き続き見守って行こうと思います。


 とにかくにゃんこは可愛いなって話でした。








 本日の添付は砂夜木宵、あとです。
部活での話、その2。
あ、今日って砂夜誕生日だ。せっかくだから誕生日ネタにしようと思ったけど、今日って祝日だからお祝いするのは大概翌日とかなので、描くなら平日だなーということで、今日は昨日の続き。