ここ十年ほどで一気に増えてきた金買取。
今では、様々な種類の店舗が金やプラチナの買取をするケースが増えています。
評判がいいのは、リサイクル・ショップでしょう。
こうしたお店は、家庭での不要な品を買取してくれるのが基本ですが、ブームに乗って貴金属の買取も扱い始めるお店が最近は多いようです。
鑑定眼もしっかりしているので、安心して利用できます。
金買取の利用を検討している場合は、一度査定してもらってもいいのではないでしょうか。
貴金属の代表といえば金とプラチナですが、より高価なのがどちらかは普段意識することがないでしょう。
最近は金の価格も高騰してきましたが、基本的により高価なのはプラチナです。
一時期は金の3倍ほどしたのです。
理由としては、レアメタルの中でも突出している希少性の高さの影響があります。
プラチナは年間約200トンほどしか産出されません。
プラチナや金はその美しさに加え、化学的に安定していて決して劣化しないという性質があり、有史以前から世界中で高い価値を認められてきましたが、有史以前から現在まででオリンピックプール3倍分(金の場合)に過ぎないという、圧倒的な流通量の少なさが、その価値を担保しているのです。
高価な貴金属には偽物も付き物であり、一般の人が買取に持ち込んだ金製品が、実は偽物だったという場合もあります。
本物の金そっくりに巧妙に偽装された金メッキ製品で、プロの鑑定士を欺こうとしてくる悪質な手口もあります。
とはいえ、比重計を用いて品物の重さを測定すれば、刻印通りの金かどうかは簡単に判ります。
また、中には比重計で見破れないタングステン製の偽物なども存在しますが、試金石という、ケイ酸を多く含む特殊な石を用いて検査すれば、金の表面を少し削り取ることで、簡単に見分けられます。
この方法は江戸時代には既に使われていたといいます。
多くの金買取は法律に則って誠実に行われていますが、一方で、一部ではタチの悪い詐欺もはびこっているので気を付けなければなりません。
特に注意するべきは、訪問型の買取を名乗る詐欺です。
金買取業者を名乗るものが自宅までやって来て、金製品を買取させてくれと一方的に言って居座ってくるのです。
こちらが相場などを知らないのをいいことに、買取価格も異様に安かったり、ひどい場合には現金すら渡さず、粗品と引換にされてしまうケースもあります。
玄関先に上げてしまうと非常に危険なので、はっきり断って追い帰すようにしてください。
プラチナの価格が上がっていると聞き、アクセサリーを買取店に持ち込んでみると、実はプラチナの代替品であるホワイトゴールドだと判明したなどの話は昔からよく聞かれます。
もちろん、両者は別物です。
プラチナは大変希少で、金を上回るほど高価なので、よく似た見栄えの代替品としてホワイトゴールドが作られるようになりました。
アクセサリーのどこかに「K18WG」や「K14WG」といった表記が刻まれていれば、金が半分以上含まれているホワイトゴールドです。
プラチナより価値は劣るとはいえ、れっきとした金の一種なので、買取ショップでお金に変えることは勿論可能です。