未だ記憶に新しいリーマンショック。
それからここ数年で、ゆっくりとではありますが、買取市場では金の買取価格が上昇に転じているようです。
加えて、ここ最近、EU加盟国であるギリシャの経済危機により、預金の引き出し制限も発動されました。
こうした事態もまた、金製品の買取価格が上がる要因の一つになったとみられています。
不要になったプラチナのアクセサリーを売却しようと思って店に持って行くと、実はホワイトゴールドで、プラチナとは全く別物だったなどというケースが割と多いようです。
見た目は似ていますが、両者は全く違う金属で、価値も大きく異なります。
古くはロシア革命の頃、プラチナの供給が激減したため、代わりに使われるようになったものです。
日本でも昭和50年代までは代替品の認識でした。
合金であるホワイトゴールドは、一般に18金か14金なので、K18WGやK14WGなどとあればホワイトゴールドだという証です。
なんだか安っぽいように思えるかもしれませんが、これだって金の一種ですから、金買取を扱っているお店ならどこでも買い取ってもらえるでしょう。
最近はどこでも金買取の店を見かけるようになりました。
利用時の注意点は、なにを置いても、良い店を選ぶことに尽きるでしょう。
最初に目が行くのは買取金額かもしれませんが、様々な観点から、その業者が信用できるかどうかをよく検討した上で利用する必要があります。
少しでも怪しげな点がある店は利用しないほうがいいでしょう。
中には高価買取を謳う広告もありますが、手数料の額によっては、結局他の店と変わらない金額しか受け取れないので、事前に入念に確認することが大事です。
今の金相場はグラム5000円くらいでしょうか。
その価格は純金の状態で取引するときの話ですから、純度によって額は下がります。
例えば18金なら、大体3500円ほどになります。
そのため、例えば200万円以上の額面になるような18金の重さというのは、600グラムほどです。
指輪なら数十個、昔流行った喜平ネックレスでも5本以上は必要でしょう。
また、さらに安価な10金のアクセサリーの場合ですと、これはもはや金の純度が半分以下。
価値は1グラムあたり2000円強にしかなりません。
10金だけで200万円の買取価格になるためには、必要な量は1キロほどにもなります。
金買取のシステムは店によって千差万別です。
専門家による鑑定の費用や、買取に伴う手数料などを無償にしている店ならいいですが、有料の店も少なくありません。
これらの費用を設定している店で買取してもらうと、表向きの買取額が高くても、本当に自分が受け取れる額は結局、低額になってしまいます。
こうなると売らない方がよかったかも?と思ってしまいます。
特に初めての方は、利用する店舗を決める際に、費用の有償・無償はチェックしておいてください。