少し前に、金買取業者を名乗る人から電話がかかってきたことがあります。
勧誘の電話にも色々あるとはいえ、商品を売りに来るんじゃなくて買い取るというのは初めて聞いたので、ちょっと中身を聞いてみようかという気になりました。
電話の人が説明してくれたところによると、アクセサリーなどの貴金属や宝飾品で、もう要らない商品を買い取ってくれるという内容でした。
丁度、昔買った宝石がタンスに眠っているのを思い出し、利用してみてもいいかなと思いました。
ここ十年ほどで金の価格が上昇し続けていると聞き、自宅にあった金製品の買取をショップに依頼してみると、純度を示す刻印が入っていないから、値段は付けられないと言われてしまいました。
中には刻印ありの品もありましたが、数が少なく、少ない点数では手数料を引くとあまりおカネにならないので、できることなら手持ちの品物をまとめて全部売りたいと思って、初めて御徒町の専門店に足を踏み入れました。
御徒町なら、専門のプロが常駐しているようなお店ばかりなので、町のショップではとてもできないような専門的な検査をしてくれて、刻印の入っていない金にも全て買取額を付けてくれたのです。
最近はやりの金買取。
色々な形式があるようですが、代表的なものとしては、お客さんの方から店に直接品物を持って行くのが最も一般的な方法ではないかと思います。
お店に常駐している目利きのプロが商品を鑑定し、その場で現金を受け取れますから、最も安心できる買取スタイルと言えるでしょう。
お客さんが不安にならないよう、金額の説明などをしっかり行っているケースが最近は多いですから、満足いくような価格で買取してもらうことが可能なのです。
不要になったプラチナのアクセサリーを売却しようと思って店に持って行くと、全く別の金属であるホワイトゴールドだと言われたといった経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
もちろん、両者は別物です。
本来、プラチナは金よりもずっと希少価値が高く、値段も高価だったので、代わりに使われるようになったものです。
日本でも昭和50年代までは代替品の認識でした。
ホワイトゴールドは一般に18金か14金です、K18WG、K14WGなどの刻印があれば、ホワイトゴールドだという証です。
代替品と聞くと安そうな印象ですが、金であることに変わりはないので、それなりの値段で買い取ってもらえるのは確かです。
今も昔も、金のような貴重品は保存場所が一番のネックのようです。
普通の家庭なら、家に置いておくのも一般的だと思いますが、金庫くらいは無ければ安心できないでしょう。
もっと桁違いの量、例えば資産家が金の延べ棒を大量に保有する場合などなら、最悪、強盗殺人の被害などにも遭いかねないので、自宅に置かずに銀行の貸金庫に入れていることもありますし、金の販売業者によっては、購入した金を有償で保管しておいてくれるところもあるのです。
とはいえ、どこに置いておいてもリスクが完全に0ということはないでしょうから、心配なら専門業者に売って現金化し、不安から開放されるのも一つの手でしょう。