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【為替本日の注目点】「円高ドル安」は上昇局面の中での調整、クロス円は大幅円安

ドル円は、オバマ大統領がシリアへの武力行使を承認する決議案を先送りするよう議会に求めたことから、東京時間に100円61銭までドル高が進む。海外市場ではユーロなどが対ドルで上昇し、「ドル安」が進んだことで100円を割り込み、99円79銭まで下落。

  ユーロは1.32台半ばから切り上げ、1.3325まで続伸。ポンドドルも1ヵ月ぶりの高値を記録。 

  株式市場はシリアへの攻撃の可能性が後退したことで続伸。ダウは3日続伸で1万5300ドル台に。ナスダックはアップル株の大幅下落の影響から4ポイント安。 

  債券相場は反発。10年債利回りも低下し、2.91%台に。金は小幅ながら続落。原油は反発。 

  ドル/円 99.79〜 100.29
  ユーロ/ドル 1.3261 〜 1.3325
  ユーロ/円 132.87 〜 133.23
  NYダウ +135.54 → 15,326.60ドル
  GOLD −0.20 → 1,363.80ドル
  WTI +0.17 → 107.56ドル
  米10年国債 −0.056 → 2.912%

  本日の注目イベント

  豪   豪8月雇用統計 
  欧   レーン・欧州委員講演 
  欧   ECB月例報告 
  欧   ドラギ・ECB総裁講演 
  欧   ユーロ圏7月鉱工業生産 
  米   新規失業保険申請件数 
  米   8月財政収支 

  昨日はオバマ大統領の国民向けの演説をきっかけにドル円は急伸し、東京時間に一時100円61銭まで上昇しましたが、日経平均株価が上げ幅を縮小したことに伴い100円台前半まで下落。NY市場では大きな値動きは見られず、長期金利の下落などを材料に99円79銭までドルが売られ、やや調整モードが漂っています。

  100円45〜50銭の目先のレジスタンスは超えたものの、その後の動きは来週のFOMCを控え緩慢で、さらに積極的にドルを買い上げる向きはありませんでした。海外市場ではユーロ、豪ドル、あるいはポンドなどが対ドルで上昇し、その意味では「ドル安」が進んだことから円が買われた側面もあります。

  シリアへの軍事行動がすぐにでも実施されるとの見方から安全通貨の円が買われ、当事者のドルが売られたことで一時「円高ドル安」に振れたのが8月下旬でしたが、昨日は軍事介入の可能性が大きく後退したにも拘わらず円高に振れました。これは軍事介入が回避されることで、それまで売られていたユーロやポンドなどが対ドルで買い戻され、それに連れて円も買われた、との説明です。何かしっくりときません。ここは上昇局面の中での「調整」と見るべきでしょう。

  ただ、100円台は「まる一日」しか維持されていません。このままずるずると99円を割り込むような展開になると「やはり100円台は重い」といった見方だけが残り、今後ドルが反発した際のレジスタンスとなることから、ここは今後の展開にとっても正念場です。日足では一目均衡表の「転換線」が「基準線」を上回っていることから上昇トレンドは維持されていると考えられます。現在その「転換線」は99円44銭に位置していることから、ここが下落した際の一つのメドと見られます。

  ユーロ円は昨日133円37銭まで上昇し、豪ドル円も約3ヵ月振りに93円55銭を記録。さらにポンド円に至っては2009年8月以来の水準です。ドル円ではやや「円高」に振れたとはいっても、上記クロス円では大幅な「円安」傾向です。従ってこのまま対ドルで円高が大きく進むことは考えにくいと思われます。全体を見渡せば、「ドル安・円安」がゆっくりと進んでいる状況です。

  本日も東京時間は日経平均を見ながらの展開です。NYダウが急速に回復し、今週だけで400ドルも上昇しています。これが支えになり、オリンピック効果でややはしゃぎ過ぎの感がある日経平均も底堅い動きが予想されます。株価の大幅下落がないという前提で、99円40銭〜100円40銭を予想レンジにしたいと思います



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