「最近の若者は、本当に理解できないわ〜」
バブル世代を中心とした40代の方々と話をすると、こんな話題になることが少なくありません。一方で、20代の若手社員に話を聞いてみると、
「バブル世代のおじさんたちは、説教臭くていやになる」という声が聞こえてきます。
このように会社では表面上、うまくやっているように見える今の20代若手世代と40代上司世代にも、耐え難いギャップが生まれているのです。
お互いが本音を見せ合う機会はほとんどないかもしれませんが、本音を知れば、お互いのギャップを埋めるきっかけになるはずです。
まず、40代の会社員100人に「職場で20代と世代間ギャップを感じるか?」を尋ねました。すると、「感じる」と回答した人が66%に上りました。
20代に同じ質問をしたところ、70%が「感じる」と回答したことから、お互いに約7割がギャップを感じていることがわかります。
しかし、具体的にギャップを感じる場面について尋ねると、
40代が20代にギャップを感じる場面として回答が最も多かったのは、「言葉遣い・あいさつ・礼儀」(45%)。
次いで、「仕事とプライベートの優先度」が32%、「飲み会」は27%、「連絡手段」が23%となったのに対し、20代から見た場合、最も多かったのは「飲み会」(40%)。
40代では27%ですので、20代と40代ではギャップのある・なしで大きな違いが生まれています。
また、20代は「仕事とプライベートの優先度」で34%、「連絡手段」で24%の人が40代とギャップを感じており、こちらは40代とほぼ同じ結果に。
これらには、お互いが同程度ギャップを感じ合っていることがわかりました。
さて、では40代の上司・先輩たちは20代の具体的にどのような点にギャップを抱いているのでしょうか。
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【言葉遣い・あいさつ・礼儀】 「年上に対しても、遠慮なく友達のように話してくる時」(44歳女性・岡山県)
「報告や挨拶ができない」(44歳男性・神奈川県)
【仕事とプライベートの優先度】 「先輩が忙しくしていても自分の仕事だけして、携帯ゲームをしている」(47歳男性・香川県)
「仕事が中心にない。プライベート優先」(49歳男性・埼玉県)
【飲み会】 「飲みに行かない」(40歳男性・東京都)
「飲み会に誘った時にメンバーを聞いてから参加するか考えるところ」(40歳女性・大阪府)
【連絡手段】 「休むことをラインで連絡してくる」(47歳男性・島根県)
「電話をしたがらない」(41歳女性・北海道)
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仕事のコミュニケーションも若い世代になればなるほど、会社単位から個人単位を意識するようになります
。今のバブル世代以上の年代の人たちも、メールを使うことにはそれほど違和感を持っていませんが、一方でLINEには強い警戒感があります。
それはメールではアドレスが「会社のドメイン」である一方、LINEは完全に会社を離れた個人としてのツールだからではないでしょうか。
今はLINEを仕事で使うのは言語道断、と言う40代以上の人は多いかもしれません。しかし、本当にダメな理由を合理的に言えるでしょうか。
単に『○○会社の人間』という背景がなくなるのが不安なだけではありませんか?