*17:30JST 欧米為替見通し:ワシントンの茶番劇、2012年『財政の崖』から2013年『財政の坂』



27日の欧米市場のドル・円は、米国の暫定予算や連邦政府債務上限引き上げ協議への警戒感、9月中間期末決算に向けたリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)などで上げ渋る展開が予想される。


米国下院は、政府機関に対する予算を10月1日から12月15日まで手当てし、オバマケア(医療保険制度改革)への予算打ち切りを盛り込んだ法案を可決して上院へ送ったが、上院は、オバマケアに関する文言を削除し、修正案を下院に送り返すとしている。


ネジレ状態の米国議会では恒例となった「茶番劇」、2012年は『財政の崖』へ突進するチキンゲーム、今年は『財政の坂』に向けた、連邦政府債務上限引き上げとオバマケア(医療保険制度改革)を巡る駆引きが開演となった。もし、9月30日までに予算案が成立しない場合、政府機関は閉鎖に追い込まれ、10月4日に労働省から発表予定の米国9月の雇用統計も延期という最悪の事態が懸念されている。


ルー米財務長官は、連邦政府は、10月17日までに借入手段が尽きる見込みで、手元資金は、わずか300億ドル程度になるとの懸念を示している。


茶番劇の結末は、連邦政府債務上限が引き上げられ、オバマケア(医療保険制度改革)は1年間延期、というシナリオが想定される。


しかしながら、10月は歴史的なNYダウ暴落が起きた月であることで、米国のデフォルト(債務不履行)懸念、米国債格下げ懸念、という最悪のシナリオに身構えざるを得ない秋の夕暮れとなる。


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