スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

踏み入れて回転する

連日多くの方が来てくれて嬉しい反面照れとビビリと申し訳なさに打ちひしがれる…

そう、それが私!!(黙ろうか)

いやはや、こんな何もないカオスにご来客頂けるなんてめずらし…いやいや有り難いですなww

何もないですが気に入っていただければ嬉しいのですが…

(良い意味での)ストーカーさんも歓迎です(笑)

これからもユルユル自堕落に進みますよ〜(ぇ)

voice in the underground

伝えたい事がある

だからこそ、声を使うのだから…


「お〜…、今回も彼等載ってんね〜…?」

パラリと雑誌をめくり感嘆と呼ぶにはやる気も乏しい言葉を洩らす

つうか、どっちも持つ気は無いのだろうが…

「ふふ、凄い凄い」

微かに笑う口元

煙草をキセルに似たモノに付けて吸うのがコイツのやり方

前に聞けば格好付けでは無く

手が汚れず、持つよりギリギリまで吸えるから

と言う、ファンが聞いたら肩を落とす理由だった

開店前の店は閑散としていて、コイツは音楽雑誌と煙草と酒を楽しんでいる

「今日も歌うんなら大概にしろよ?」

喉が資本なんだからな?と軽く諫めておく

ステージで吐かれるのは真っ平御免だ

赤紫の瞳が雑誌から離れた

「な〜に?アタシの心配してんの〜?」

ニヤニヤと楽しそうに笑う

「違うし、売り上げの心配だ」

たわいないやりとりは日常の一部

イチイチ切り替えしてやる気は無い

「コースケつまんないなぁ…あ〜…暇」

「生憎俺はお前のオモチャじゃ無いんでね?」ニヤリと準備をしながら口元だけで笑ってやる

「玩具じゃないね、確かに…コースケは生派っぽい」

キヒヒ、と此処の姫は白い歯を見せ笑う

「阿呆。常識措置ぐらい取るっつ〜の」

軽く半眼になる

俺をそこらの猿と同一視なんかすんなよ

雑誌をテーブルに投げ、華奢な体が椅子から立ち上がる

軽やかな身のこなしでステージに舞い降りた歌姫は妖艶な笑みでマイクを握った…

空気が、振動する

卑猥な歌詞で誘い

魅せるのは暗く深い深淵

歌う彼女は正しく姫の気高さを帯びていると思う

観客が居ようが居まいが、売り上げになろうがなるまいが

そんな事はコイツには関係が無い

唯、自分が歌いたい時に好きに歌うだけだ

歌姫の姿は光の中で一瞬の面影すら見せる

淡々と支度をする俺

周りと隔離されたコイツ

やがて断絶された地下の箱には熱気と欲望の渦に呑まれるだろう

その熱い海の底

意志を掬い上げる存在を探すのが俺の役目

歌い終えた歌姫は楽しそうに自室へ向かった

直に夜が更け街は幻色に変わる
寂れた地下から地上高くへ…


灯が点り、扉が開かれる

今日も此処から海の底

歌い手達は詞を流すー…
続きを読む
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2009年07月 >>
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
アーカイブ