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苦戦する「韓国産キムチ」、日本向け輸出減り中国産が台頭

韓国の伝統的な料理の一つで、韓国料理には欠かせない「キムチ」。その日本向けの輸出量が減っているようだ。

韓国産キムチは世界52か国に輸出しているが、このうち日本向けの輸出はじつに80%にものぼる。韓国にとって、日本はいわば「生命線」ともいえるはずなのだが…。


日韓関係の冷え込みと円安が影響

韓国メディアによると、韓国の関税庁は1〜5月の国産キムチの日本向けの輸出額が2981万6000ドル(約29.9億円)となり、前年同期に比べて19.2%減少したことを明らかにしている。

キムチの対日輸出額がこの期間に減少したのは、関税庁の公式集計が始まった2007年以来初めてだそうだ。

日本へのキムチの輸出量はこれまで、2007年に2652万ドル(約26.6億円)、10年に3415万ドル(34.2億円)、12年には3691万ドルと継続して上昇し続けてきた。そこに急ブレーキがかかったのは、竹島問題をきっかけとした日韓関係が冷え込みと、「アベノミクス」による円安進行による韓国産キムチの価格上昇が影響しているとみられる。

減少傾向は日本の統計からも推測できる。日本での韓国産キムチの輸入量は、東京税関によると、2013年1〜10月に数量ベースで前年同月比9.7%減の1万5889トン、金額ベースでは5.9%減の53億5600万円だった。東京税関は「キムチ以外の品目が多少含まれていますが、韓国産であれば、ほぼこの数量になります」という。

これに代わって、勢力を伸ばしていると思われるのが中国産キムチ。一般的には、「キムチ」といえば韓国だが、最近は「韓国産キムチ」と思ってスーパーで買った商品が中国産であることも少なくないようだ。


 中国産キムチ、韓国でも勢い増す

じつは、韓国内でも「中国キムチ」が押している。韓国メディアも、「今では『キムチ宗主国』という言葉が面目を失うほど」と指摘。韓国産キムチの受難時代と報じているほどだ。

家庭用を除く、給食やレストランなどの需要は中国産がほぼ独占しているらしく、韓国キムチは2013年も5月までに、4951万ドル(約49.6億円)の輸入超過を記録している。キムチの貿易赤字は、2010年以降4年連続というありさまだ。

一方、韓国から中国向けの輸出も年々減少。13年は中国政府が韓国産キムチに対して、「大腸菌群数は100グラムあたり30個以下」とする独自の衛生基準を適用したことから、輸出実績がついに「ゼロ」となった。

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