「はい、どうぞ」
そう言ってジェイドが差し出したのは眼鏡だった。
ガイは頭に疑問符を浮かべながら差し出されるままそれを受けとる。
「なんだこれ」
「眼鏡ですよ」
それは見ればわかる。
何故これが自分に渡されるのかその理由を聞いているんだ。目が悪くなったなんて一言も言ってないのに、眼鏡を渡される理由がわからなかった。
じっと視線で返すと、ジェイドはにっこり笑って
「今日はホワイトデーですから」
と自身のかけている眼鏡を指した。
途端、ガイの瞳がぱぁっと輝き出す。
「えっ?!じゃあこれって…!!」
「大変だったんですよ。職人に同じ物を頼むのは」
感極まったガイがジェイドに抱き付いて「ありがとうジェイド!」と一言いうと、ガイは一人でペラペラと喋り始めた。
「大変だったってことはやっぱり特殊な譜業を使ってるんだよな。そうだよな。どこからどう見てもただの眼鏡なのに言われなきゃわかんないしこうやって近くで見ててもこれが譜業だなんて信じられないよ。ああこの技術はベルケンド…いや、旦那が頼みに行ったならシェリダンか?なぁどこの職人が作ったんだ?旦那」
ガイが聞くとジェイドはにっこりと笑みをたたえながら
「ベルケンドでもシェリダンでもないですよ。」
と答えた。
「サバエという辺境の小さな村です。」
「へぇ…そんな所にこんなことができる職人が居るのか…すごいな。」
「ええ、本当に大変でしたよ。譜業の機能を取り除きつつ、色や形、見た目の材質や重さまで私のものと一致させるのは」
「なるほど………ん?」
「どうしました?」
「今、譜業の機能を取り除き…って言ったか?」
「はい。」
「え、じゃあこれって…」
「ただの眼鏡ですよ」
「………」
「………」
ガイは床にくずおれて、地面を叩いて叫んだ。
「騙された!!!」
*****
途中で力尽きて会話ばっかりになったwww
また今度加筆修正して文にアップしよ。
ちなみにジェイドはちゃんとしたホワイトデーのプレゼントも用意してるよきっと!
「一緒にいたい」
ってどっちかに言わせたくて書き始めたんだけど、ガイが天然タラシなばっかりに早々に目的を終えて書けなくなった文。
中途半端に終わってます。
続き、書いてくれてもいいのよ…?