がんばって終わらせたインプラント治療も、治療後も快適な状態を維持するためにアフターケアが寿命を決定します。
日頃から丁寧に歯みがきを行い、いわゆるプラークコントロールを完璧に行い、歯科医の検診を定期的に受け、歯科医や衛生士に指導してもらうことが、インプラント維持のために必要です。
インプラントは虫歯にならないとはいえ、ケアが十分でないといずれ歯周炎などを引き起こすことになります。
安易にインプラント治療を始めることはおすすめしません。
ブリッジや入れ歯など、他の治療が困難な患者さんにお薦めします。
抜歯した歯が多く、クラウンやブリッジが入れられない。
入れ歯では噛み心地が満足できない、などのため必然的にインプラント治療になるという事情を、ほとんどの患者さんが抱えています。
入れ歯に比べ、インプラントでは噛み心地は自分の歯に近くきちんと噛んで食べる感じがあり、食べることが楽しくなります。
様々な条件から、普通のインプラント治療は困難とされ、限られた歯科医に頼るしかなければ、国外までも探しにいくということも考えていきましょう。
インプラント治療は北欧諸国が特に進んでおり、全世界から研修に訪れる歯科医がいるのです。
一生使える第二の歯を求めて、安易に妥協せず、可能な限りの情報を集めることに努めましょう。
一口にインプラント治療といっても、3つの段階に分けられます。
まずは人工歯根をあごの骨に埋め込みます。
あごの骨の中に人工歯根がしっかり定着するのを待ち、それからアタッチメントという連結部分をはめ込み、義歯をつける、というのがだいたいの流れです。
この中では、人工歯根があごの骨に定着するまでに時間がかかり、この間、2ヶ月から6ヶ月、じっくり待っていることが大事です。
ですから、インプラント治療全体では短めなら3ヶ月ほど、長いと10ヶ月に渡る治療期間を要します。
インプラントは決して虫歯になりませんが、お手入れなしで長持ちするとは言えません。
義歯やアタッチメントの損傷は寿命を縮めますし、歯茎と歯根の間に細菌感染が起これば当たり前のことながら、歯周病の危険性もあります。
自分の歯のお手入れと同じように歯科医に指示されたブラシなどがあればそれも使い、セルフケアは欠かさないようにしましょう。
異常の有無に関わらず、歯科医院で定期的なメンテナンスを受けることが必要です。
もし、インプラント治療前に歯科や口腔外科のの既往症があればインプラント埋入にあごの骨が耐えられるかどうか知る必要があります。
とりわけ、歯周病や顎関節症がある場合、治療を始める前にあごの骨の状態を完璧にするために、その病気を完治させることが必要条件です。
美容整形や外傷などで、あごの骨を削った経験がある方も治療にかなりの危険が伴います。
最新の技術を用いれば、これらの病歴だけで治療できないといわれる可能性は低いため歯科医とのコミュニケーションが何より大事です。
様々な条件によって、インプラント適用になるとは限らず、インプラントの埋入まで行けないこともあります。
ただ、「骨の厚みが足りない」や「あごの骨の幅が足りない」ということならばもう少し粘ってみてください。
最新設備を駆使して、腕のある歯科医が治療すればかなり困難なケースでも治療ができるようになっています。
よく調べて、最先端の治療が受けられる歯科医院を探すことを勧めます。