「本当に、やるのか?」
体躯の良い男が、腕を組みながら口を開く
「やるか? やらないか? では無くて、やらなければならない。のですよ」
若い青年は静かに答える
「でもでも、きっとなんとかなりますよ!!」
ずれた丸眼鏡越しに女性が根拠の無い自信を掲げた
「そう。 我々がやらなければ、未来の為に……」
椅子に腰掛けていた男性は、帽子を被り直し立ち上がる
「ったく……無茶苦茶ばっかりしやがって……」
機械人形は小さく悪態を吐いて役割を進めた
「迷ってるぐらいなら、先に進もうぜ」
耳を塞いだ青年が走り出した
「それはそれで楽しめそうだな?」
赤紫の瞳を細めて喉を鳴らす
「やれる事、精一杯頑張るよ」
白い青年は短杖を握りしめる
「どいつもこいつも、バッカじゃないの!?」
鬱陶しそうに結んだ髪を流す少女
「どうでも良いな。面倒臭い」
弦を弾いて調律する赤い瞳は無関心
ほら、ほら
今から行くよ 今すぐやるよ
失われたモノを取り返す為に、彼等は反逆者になった