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豆節過ぎ去り福を待つ

鬼は〜外!福は〜内〜!!

…前から思ってたんだけどさ…

―――――ーーーーーーーーーーーーーー


張り切って豆を撒き散らす火澄と夕華

元気な声が響いている

散々豆を当てられた鬼の面を着けていた月影さんも苦笑しながらお役御免に安堵する


綺咲は小規模に数粒撒く、聞けば後の片付けが楽になるから綺咲の家はこんな感じらしい…

実家も豆まきをした、と写真が携帯に送られていた

皆元気そうで何よりである

ふと、耳を傾ける

「鬼は〜外!福は〜内!!」

うんうん、元気なもんだ

「福は〜内、鬼も〜内!」

うんうん、やっぱり節分はこう…

…ん?

聞き間違いかと思ったが、明らかに意図的に掛け声がオカシイ奴が居る


「…なぁ…颯刃…?」

「ん〜?」

「…鬼、中に入れたら駄目だろ」

「そぉかなぁ?」

「ってか、明らかにお前は鬼呼んだらマズイだろっ」

「俺、思うんだけどさ?」

「?」

「鬼だって守護とからしいし、差別は良くないだろ?皆で過ごしたら良いんじゃないかなぁ?」

ニコニコと笑う能天気さに呆れ半分で好きにさせる事にした




火澄達が作った恵方巻きを食べる

黙々と食べる辺り、中々滑稽に思えるものだが…

「…ふむ」

「何だよ?」

「太くて長いソレを一心不乱に頬張る様が何とも…」

「「言わせね〜よ!!?」」

俺と漣の同時遮断で悪魔の発言阻止に成功

…鬼なんかよりコイツを何とかしてくれたら良いのに、と恵方巻噛み締めながら痛感したのは俺だけじゃないと思いたい…




豆を食べる

酷く節分というものが地味に見える瞬間でもある

基本無言に食べるせいだと思うのだが…

「………」

「鏡人、どうした?」

「…普段の豆じゃなく…落花生ならどうなんだ…?」

「はっ?」

「…落花生は殻に対して中身が2粒だろう…?」

「まぁ、普通はそうだな」

「…節分は自分の歳+1で豆を食べる訳だが…落花生の場合殻1個で数え2粒食べるのか、殻を除いて2粒と数えるのか気になった…」

「………」

「………」

「…多分、殻でカウントするんじゃ無いか…?」

「…そうか…」

正直、どっちでも良い気はするんだが…




とにかく、これで少しは皆が元気で居てくれたら良い

そんな曖昧な感覚の中、後片付けに励むのであった…
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