「何でそんな事するんだよ!?」
「人を襲う獣が居たら、獣を排除するのは常識だろ?
……あぁ、そう言えばお前も『獣』だったな」
「ふっ……ざけんなぁぁぁ!!」
「お前は変わらないな、相変わらず短慮な馬鹿だ」
「俺達が何故居るか、解るだろ?人間を守る為だ」
「俺等が人間じゃ無ぇみたいな言い方、すんな!」
「実際人間じゃ無いだろ、お前達は『知覚者』だからな」
「っ!?」
「……変わらないと思ったのか?馬鹿馬鹿しい」
「何でだよ……お前は、本当に変わっちまったのかよ……?」
「全部、俺が、ふっ潰す!!」
「させるかよ、お前達はいずれ殲滅するだけだ」
「自分が人間だって言うなら、お前は何で『あの時』戻って来たんだ?」
「力が無いから死んだ。そう認めるのか?」
「認め……られる訳、無ぇだろぉが……畜生っ!!」