スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

弱さから君の手を掴んだ


「俺と、ともだちになって下さい!!」














唐突に浮かんだのは、幼い頃の精一杯の告白だった。






思い起こせば、君が泣いている記憶が無い。

それは君が俺にすら見せないからだろう。


本当は、苦しかった時も悲しかった時もあった筈なのに……









歳に似合わない白っぽい髪も、夏になっても首に巻く布も、何時も持ち歩く刀も、君は笑わなかった。




喧嘩らしい喧嘩もして来なかったのを思い出した。


それは君が俺と対等で向き合った結果なのも知れないし、ただ耐えてくれていたのかも知れない。




俺は、英雄に、なったよ。




俺の声、聴こえるだろうか?





遠く離れた親友よ。

少しは俺も強くなれただろうか?

君に胸を張って笑えて居るだろうか?




あの日、弱かった俺は君に守られたから。

これからは、この先も、君を守りたいと思う。


君が、俺に守られるほど弱くは無い事位は重々承知だ。



「そんな事、気にするなよ」



馬鹿だなぁ、なんて、笑ってくれて構わないよ。


これは、俺自身の誓い。



ずっと君の、親友で在りたいから。





「勇音!」

「どうした?颯刃」







ありがとう。
大好きなともだち。

続きを読む
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2017年09月 >>
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
アーカイブ