スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

あの日見た、君は……


青空から、墜ちていく。
風に煽られた緑の布が乱雑にはためき、風音が聴覚を奪う。


晴れの日。
あの日、君は、ずっと求めていた仲間に見下ろされて、泣きながら笑った。








土埃が舞い、微かに混ざる戦いの香り。
目を醒ます。


あの人は帽子を脱いで左胸に手を当て祈った。
差し出されだバトンを握る。


終戦記念日。
君は、あの日、両手の武器の重さと鳴らない白い機械を首に掛けて、不敵な笑みを浮かべ、反旗を振り上げた。









生い茂る、草原地帯。
近くに眠る小さな姿を目視した。

生きている、此処に居る。
それは望みもしなかった、現実。


命日と再誕の日。
あの日、君は、死んで喪い、生きて手にした、両足で立ち上がり、睨みながら笑った。






あの日、そう。あの日だ。



その日。物語は確かに終わるのだ。





続きを読む
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2016年08月 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
アーカイブ