全ては因果応報に、全ては流れの果てにある。
人間が因果律に縛られるのは掟を始まりとして生きるからだ。
掟は高く、遠く、響く。
叫び、手を伸ばし、求めろ。
それが人間に与えられた権利だ。
数多の選択の果てを、因果を束ねた先を手にする為に。
ナニモノも原因には成り得ない。
因果の根源に値するモノは人智及ばぬ事象のその先だろう。
故に魔なる法を用いて、あるいは咎を担いながら万物の筋道を学び、原因を解こうとする。
ナニモノも理解などしないのだが、共に生き、果てるまで添う事を目指す。
声を上げろ。
手を伸ばせ。
選び取れ。
その先を絶えず求めろ。
それこそが、生命に課せられた因果なのだから。