コレは、彼の感性の話
・彼女の愛の形
彼女の愛し方は違和感が有るらしい
「総てを捧げて奉仕する」ならば貴女は物、敢えて言うなら『玩具』でしか無い
物が壊れれば修理して使う
修復不可能なら処分する
その口が「愛」を紡ぐのは、オカシイ
既に彼女〜それ〜は彼の所有物なのだから、その言葉も思考も彼女の意志では無い
戻った世界、或は起点の彼女も、同じ
彼が「命令」したから、彼女は不義なる者になった
そんな彼女を愛する者にすら、気付かない女〜ヒト〜
・彼の愛し方
それでも、彼は彼女を愛した
監視者であり、鎖の女を罪人は愛する
それは、何故かは理解に及ばない
故に、彼に惹かれる
彼は愛する者で在り奪う者
愛した人から奪った者
・愛憎とは何か?
奪われた者は赦さない
糾弾者となり訴える
しかし、その相手を間違えている
訴えを聴く者こそが、奪わせた者だからだ
それに気付いた時、彼は愛し赦すのか、または憎み殺すのか…?
・真に愛し癒す事
博愛を語る口が矛盾を吐き
癒しを施す手が冒涜を紡ぐ
果して、それは愛か?
自分はそれを是とは言えない
・アイ≠スキ
好いた者を愛したければ、代償が要る
愛した者を抱きしめる為には、代償が要る
では、愛に払う代償とは金か?時間か?労力か?
「否」
オカシイとは思わない
タダシイとも思わない
ただ、彼はアイシタイ
それだけ