長く根気のいるインプラント治療。
しかし、やっと治療期間が終わったといっても、やれやれこれで一段落だ、と気を抜くわけにはいきません。
せっかく埋め込んだインプラントを長く維持できるかは、定着後の口内ケアにかかっているといえます。
口腔内ケアの仕方を病院で教えてもらえる筈ですので、それを守って、常に歯を綺麗にしましょう。
自宅での手入れが歯の維持には何より大切です。
さらに、インプラントの場合、歯の神経がないので、口の中で何か異変が起きていても、なかなか気付きづらくなっています。
ですから、必ず歯医者さんで言われた通りの頻度で検診に通いましょう。
最近はインプラントを利用される方も多くなってきましたが、治療後に前はしなかった口臭がするようになったということもたまにあるということです。
これはなぜでしょうか。
一つには、歯茎に埋め込んだ土台と義歯の間などに、詰まった食べカスが磨ききれずに残ってしまったり、歯周病と似た病気である、インプラント周囲炎を発症しているケースもあり得るのです。
ひょっとして、と思ったら、放っておかずに診察を受けてください。
インプラント埋入手術とは、人工歯根を骨の中に埋め込むことなのでほとんどの患者さんは、手術後、違和感を感じるといわれています。
腫れが引いた頃には慣れてきますので、違和感を感じてもくれぐれも触らないようここはぐっと我慢してください。
しかし、術後十日を経過しても違和感に変化がない場合や、痛みが続いていたり、腫れや出血が止まらなかったりする場合、その原因を究明し、対応することが求められます。
我慢しなくて良いので、歯科医の診療を受けましょう。
人工歯の中でも、インプラント治療はほとんど保険が適用されません。
保険がきかない理由ははっきりしています。
この人工歯治療は保険が適用されるブリッジ、入れ歯などより検査、土台となるあごの骨の管理、人工歯調整、手術とかなりの手間がかかるためです。
あごの骨に穴を開けてインプラントを埋入し、インプラントと周りの歯がなじんで上手く噛めるようになるまで時間もかかるので全ての治療を通した費用はかなりの額になります。
これを保険適用にしてしまうと、医療費はいっそう増えてしまい、社会保険料の値上げが心配されるので、今後も原則保険適用にはなりません。
安易にインプラント治療を始めることはおすすめしません。
インプラント以外の治療はできないという患者さんに最適な治療方法になります。
クラウンとかブリッジをかぶせる自分の歯がない、噛み合わせや、噛む力が義歯では得られないなどでインプラントしかないとされる患者さんが多くを占めます。
インプラントと入れ歯がどう違うかというと、インプラントは自分の歯に近い噛み心地が得られ、食べ応えがあるので、食事が確実に美味しくなります。