その人はずっと前から寂しかったんだよ

親しかった人が離れていった時に「今まで我慢してくれてたんだ」とならず「何もしていないのにどうして」の思考になってしまうなら多分それが原因だと思う

思うに

豊かに生きる方法は簡単で、自分に内在する愛に気付く事なんだけど性欲だとか執着だとか支配欲だとかが「自分こそが愛ですよ」という顔をしてやってくるから難しいのだ

どうしたらあの日の自分を救えるのか

私は歪んでいるから「昔取りこぼしたものに執着しているのではないか」と思わせる人の事が気になってしまう
母や父からの愛、安心出来る家、同じ熱量での友情、泣いていた誰かを慰められる自分、本当に大好きだった人
今改めて手に入れられたとしても、その頃の自分の気持ちを満たしてやれるかと言えばそうじゃないんだよね
それじゃあどうやって幸福に生きたら良いかを一生懸命探っている人の事が気になってしまう、私もそうだから

ゴールデンカムイ最新話

尾形はやっと自分に内在する愛に気付けたのだろうか
以前少し触れたがやはり、勇作殿が発した人を殺して罪悪感を抱かない人間などこの世にいていいはずがないという言葉がずっと胸にあったんだ
罪悪感を認めてしまえば最初から自分には愛があって、祝福があって、だけど見ない振りをして間違えてしまっていたんだと気付いてしまう
この世に居て良い人間なのに、居られなくなってしまう
単なる生の放棄でなく、アシリパさんを守りたかったのだと信じたい
寂しさに縮こまっている子どものままだった自分に、愛を向けてくれようとした人を今度こそ

「THE BATMAN」

鳥目って方言ですか?
暗がりでは物が良く見えない性質のヤツで、「THE BATMAN」の画面の暗さはちょっと酷でした
視認性低めが倫理的に良いシーンが多い為だと思うんですけどもう私にはほぼ何にも分からないな…という瞬間がちょいちょいあったので、配信来たらもう一度落ち着いて観ようと思います
バットマンと言えば逞しい割れた顎なのでシュッとしたロバートパティンソン君で気持ちが乗れるかなと不安でしたが、やはり俳優さんやそれを仕立てる仕事というものは凄くて、ちゃんとバットマンでした
ストーリーとしてもバットマンの「最強ヒーロー」と銘打つにはやや心身共にパワー不足な点がちゃんと踏襲されていたのは本当に良かったです、そうでいてくれなきゃね
手の届く範疇を死に物狂いで守るタイプの格好良さがこのヒーローの真価だと思っているので
Twitterでも注意喚起ありましたが津波の演出が含まれますのであまり気軽におすすめは出来ません
キャットウーマンとの関係性も仕切り直しにしては古臭いチョロさだなと思ってしまったので、良かったと個人的なウーンが入り交じる映画でした