インプラント治療が、喫煙によって阻害される危険性はかなり大きいというべきでしょう。
インプラント治療が終わるまでには最低でも数ヶ月必要です。
手術後に周辺組織が形成され、インプラントがあごにしっかり固定されることが治療の成否を分けます。
周辺組織を回復させるために、ニコチンも一酸化炭素も悪影響を及ぼすことはいうまでもありません。
インプラント治療のために何でもできると思うなら、治療を受けている間はしっかり禁煙するべきでしょう。
インプラントが固定され、義歯が不自由なく使えればインプラント治療も終わります。
それからも歯科医の指示に従ってメンテナンスを受けなければならず異常がなくても維持費は必要になります。
多くの場合、三ヶ月に一回くらいで定期検診を受けるように言われます。
定期検診にかかるお金は基本的に保険が適用されるので三千円くらいかかります。
従って、年間1、2万円くらいの維持費を用意しておきましょう。
年々進化を続けるインプラントの技術。
近頃では、インプラント治療の失敗や不具合はほぼ無くなってきましたが、今でも僅かながらトラブルの可能性はあります。
酷い場合にはインプラントが固定されず抜けてしまったり、食べ物を噛む際に義歯がグラつくなどの事例もあります。
こうしたトラブルは、担当歯科医がインプラントに習熟していないことの影響が多分にあります。
高い技量を持つ歯医者さんを選択することが、インプラント成功のカギといえます。
少数の歯の欠損に対する治療としては、インプラントとブリッジが代表的です。
インプラント治療は、あごの骨を削って穴を開け、人工歯根を埋め込んでその上に義歯をかぶせます。
ブリッジ治療では、義歯をつけるために欠損歯の両隣を支柱のように削り、上からブリッジをかぶせるのです。
審美性を考えた場合、ほとんどの場合、インプラントが優位に立ちます。
先に書いたように、ブリッジ治療では、問題のない歯を削らなければならないという辛さもあるのです。
長く根気のいるインプラント治療。
しかし、やっと治療期間が終わったといっても、安堵するのはまだ早いのです。
治療後の綺麗な状態を維持していけるかどうかは、定着後の口内ケアにかかっているといえます。
歯磨きなどの口内ケアを歯科で指導してもらえるので、必ず守るようにしてください。
自宅での手入れが歯の維持には何より大切です。
加えて、自分の歯の神経ではなくなりますから、異常に気付くのも遅くなります。
担当歯科医による定期的な経過観察を受けるようにしましょう。