『女性ダンサー』へのチップ口移しは『多様性』?自民党県連の釈明に批判殺到「多様性の大安売」「言い訳へたくそ」

3/9(土) 18:32配信
中日スポーツ

 昨年11月に自民党青年局幹部らが出席した会合で、露出度の高い衣装の女性ダンサーに参加者が口移しでチップを渡していた問題が発覚。自民党による謎の釈明が火に油を注いでいる。

 問題となった「青年局近畿ブロック会議」は自民党和歌山県連が主催。ダンサーは飲食を伴う懇親会に登場した。8日にこの問題が報道されると、県連青年局長の川畑哲哉県議はダンサーについて「我々はモダンダンスとかゴーゴーダンスというふうに認識」「下着というより水着に近い衣装と理解」と釈明。招いた理由については「多様性というテーマにかなうかどうか、いろんな面から検討して招いた」と述べた。出席した党青年局の藤原崇局長と中曽根康隆局長代理が辞任し、ダンサーの体を触ったかどうかをめぐって報道陣と押し問答となった。

 この「多様性」という新手の言い訳にX(旧ツイッター)でもツッコミが目立つ。「多様性という言葉が一人歩きして、あちこちで大安売となっているが、こんな使われ方までするとは」「そんな壮大なテーマで飲み会にコンパニオン呼ぶ奴おるか」「確かにいろんな女性の半裸姿は性が多くて様々だったかもしれんがそれを多様性とは言わんわな」「ちゅ、多様性。ってか」「言い訳へたくそ」「素直に楽しみのためと言え」などと叩かれている。

 演出家の鴻上尚史さんはXで「『多様性』とは『なんでもあり』ということではありません。『多様性』とは、それまで支配的で主流だった文化や価値観に対して、『それ以外もある。それ以外のものを下に見たり、無視してはいけない』ということを主張するものです」と指摘。漫画家の森泉岳土さんもXで「無知で恥知らずの馬鹿共に『多様性』という言葉が奪われていく」と嘆いた。