「そんなに面白いの?」



「うん。録画してるから見たらいいのに」



‘半沢’以降、日曜劇場には関心を示さない妻だった



とある日曜夜九時



「さて、見るとしますか」



ドラマはいよいよ佳境



「あ!見ないで!。友達に聞いたら面白そうだから私も最初から見ることにしたの。あなた、見るなら下の部屋のテレビで見てきて」



「え〜っ。まぁ、いーけど」



「私はあなたが居ない時に見るわ」



それから二週間



妻、一向に見る気配無し



「まだ見ないの?」



「うるさいわねぇ私、そんなに暇じゃないのよ」




今夜は「無痛(もち録画)」を見るらしい