小学生の頃から記念切手を集めていた



記念切手の発売日には同級生と競って並んだものだ



発売日、郵便局のおじさんはいつもより早めに開けてくれていたが、一度だけ遅れて学校に遅刻したことがある



真冬の校庭に裸足で立たされた



発売日が過ぎると郵便局のおじさんは入り口に貼ってあった記念切手のポスターをくれた



収集した記念切手は今はほとんど残っていないが、無くした訳ではない



彼女との文通に使ってしまったのである



当時彼女は看護学校の寮にいたが、綺麗な手紙が来る、と寮生の間で話題になっていたそうである