木曜日。総合病院
整形でのレントゲン写真を持って大きな病院で詳しく診てもらう為に来た
痛みを根底から和らげるには手術が有効な手段
再度ここでもレントゲンを撮り直し、結果を待合室で待つ
父は足の痛みに声をあげる事もなく、右足を掴み続けた
診察室で医師からの説明
「これほどまでの骨のズレ、何かありましたか?」
整形で医師から言われた事と同じだった
そして私はデジャブの如く、老人ホーム側からの説明を聞く事になる
「一ヶ月程前から他のデイサービスに通い始めてから痛みの訴えが増えました。設備の整っていない施設で無理な移乗、過度の負担がかかったようなんです。デイサービスに行かない日は痛みの訴えも少なく、夜も良く眠られてます」
更に
「それまでは掴まり立ちも、、」
出来た?
「掴まり立ち、、というか、移乗で抱えた時に左足で軽く支えられることもありました」
父の痛みを和らげる手段を少しでも聞きたかった私は、大半を老人ホーム側の原因の特定に固執する様子を何回も聞く事になったのである