「ボスー準備が出来ましたぜぇ」
「あぁ。今行く」
デイーノが花嫁の待合室に入ってくる。花嫁衣装を着た〇〇〇は、ディーノを見ると嬉しそうに駆け寄った。
白く足元まで隠れるほど長くない肩のストライプがリボンの飾りのワンピースタイプ。父スクアーロゆずりの銀髪をフワフワなお嬢様風に結って白百合の冠をウェールの上に飾りつけていた。
「ディにぃ。私 綺麗?」
ディーノは、日だまりのような笑顔で似合うぜって言った。
そう言ってくれると〇〇〇は、嬉しそうに笑った
「お父さん 来てくれるかな?」
「招待状を送ったんだろう」
「・・・うん。」
「スクアーロ探しに行こうか」
ディーノは、小さな〇〇〇を抱き上げた。
〇〇〇は、ディーノの首にしがみつく。
広い教会の手入れの行き届いた庭を歩く。教会には、聖母の像に噴水ステンドグラスで彩られた教会の敷地をディーノと歩く。
「マフィアとは、無縁の教会で結婚式ってロマンチックー。」
〇〇〇は、うっとりした表情で教会の風景を見回す。
「おや 〇〇〇。ボスの花嫁さん。」
「ロマーリオさん」
「ドレスにシワが出来ちまうぜ〇〇〇ハハッ冗談ですぜ。」
〇〇〇は、ドレスにシワが出来てないか確認しているのをロマーリオはからかって笑う。
「もぅ。ロマーリオってば」
「うぉぉぉおい」
けたたましい怒鳴り声が神聖な教会の敷地に響いた。
「・・・すごい速さでお父さん来た」
「来たな」
上からディーノに抱き上られている〇〇〇 次にデイーノが怒り顔でスクアーロこちらに走ってくるのを見ると言葉をもらした。