あたしは昔から夜型人間で、朝まで起きている習慣が根強く備わっている。
これは本当に成功したいと考えている人間にとっては、まず何よりも改善しなければならない習慣らしい。
人間は夜寝て朝起きる生き物で、カラダのメカリズムがそうなっているからだ。
夜寝ないで平気なのは、完全にメカリズムがおかしくなっているということだ。
その上、あたしの場合睡眠時間も恐ろしく短い。平均三四時間といったところだろうか。
寝ると死ぬ!と言わんばかりに、寝てるともったいないぐらいに思う自分がいる。
それなのにかなり元気。
その理由はおそらく、1ヶ月に二度ぐらい一日中爆睡をすることがあり、そのへんでバランスをとっているのかもしれない。
それと、毎日短時間の睡眠でも、爆睡できることだ。
どんなに明るくても、どんなに賑やかな中でも、寝ると決めたら集中して熟睡できる奇特な人間だからだろう。
あたしが熟睡するには、いくつか秘訣がある。
まずは、それが朝であっても、昼であっても、夕方であっても、必ずお布団の中で眠ることだ。
コタツの中だとかで、うたた寝なんかをしない。
元々家ではお化粧をしないタイプだけど、出かけた後は化粧を落とし、できる限りパジャマ等に着替え、完全リラックスタイムで眠りに入る。
寝ることに躊躇はしない。
そのためには火事などやるべきことはきちんと片付け、用事はすませた後で堂々と眠るのだ。
「こんな時間に寝てちゃ人間失格だ」なんて思っちゃいけない。
寝ない方が人間失格だ。やるべきことをやったら、なにも恥じるべきことじゃない。
そして布団に入ったら必ず目覚ましをかけ、起きなきゃいけない時間をきちんと設定し、安心して目をつぶる。
そしてこれが肝心。
必ず妄想タイムに入ること。
超幸せな自分を思い描き、幸せ気分で眠りにつくことが熟睡できる最大の秘訣なのだ。
だけど稀に、あまりにも幸せ気分になりすぎて、ワクワクしすぎて逆に眠れない日もあるから要注意だ。
ワクワク感には日頃から慣れておかなければならない。
そうすれば、必ず熟睡ができる。熟睡できれば、たとえ短時間の睡眠でも、あまり体には影響はないようだ。
だけど、心に心配ごとや悩み事があると、夜になると不安が増長し、眠りにつけないことがある。
あたしが夜眠れなくなったのも、数年前のそういう不眠症からだ。
朝が来るのが怖い。
夜眠ってしまうと、朝があっと言う間にやってくるからずっと起きていたくなるのだ。
みんなが寝静まっている時間は、誰とも接触しないですむので、妙に心が休まるのだ。
そんな毎日を繰り返しているうちに、今となっては仕事柄もあって、体内時計が完全に私を夜型人間にしてしまった。
だけど、今は、真剣に朝方人間になりたいと思っている。
『早起きは三文の徳』
朝日から受け取るパワーは、絶大なものらしい。私が春になるとテンションが上がるのも、春から夏は毎朝朝日を浴びて走っているからだろう。
朝から気持ちがいい。
もし、今不眠症で夜眠れない人がいたら、起きたままでもいいから朝になったら外に出て、朝の光をいっぱい浴びてみよう。
そして、やるべきことを朝のうちにすませ、眠たくなったら堂々と爆睡してみよう。
仕事で眠る時間がない人は、それでも人間いつか眠くなる。
眠くなるまで起きてやれ。眠れないのに無理に寝ようとするから、余計つらいのだ。
眠れないないなら寝なくていい。
眠くなったら堂々と眠ればいいのだ。
夜に寝て朝起きる生活が理想だけど、それができない自分を責めることはない。
できないならできないで、何か気持ちを変えるだけで、スーッと気持ちが楽になるものだ。
不眠症で悩んでない人にはどーでもいい話だけど。
なんとなく、そんなこと思いました。
もう朝です。
今日はこのまま起きていよう。