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あまいあまい蜂蜜に溺れる

わかんないや
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ざわめく左胸

神谷さんの匂いが好き

匂いって言っても彼のは香水なんだけども

この間香水の瓶から匂い嗅がせてもらったらちょっと違った
きっと神谷さんの体臭と香水が混じった匂いなんだろうね

神谷さんは他の男みたいに愛情表現みたいなものがない

純粋に女の子に触れるのが好きなんだ

私じゃなくたって構わない

でもそれが悲しいとは思わない

彼にはたっちゃんのことも言ってある

私がたっちゃんをどれだけ好きだったか話すと神谷さんは優しく聞いてくれる

だから私は楽になれる


愛情表現なんていらないよ

楽しませてくれたら
忘れさせてくれたら

なんだっていいんだ

きっと、君は泣くのだろう

なんか神谷さんがだんだん本当に大事な存在になってきた。

でもたっちゃんとはちょっと違う
つまりは恋じゃない。

神谷さんには夢があるから絶対結婚はしたくないらしい

彼らしい夢だった

だから私が30過ぎても結婚してなかったらもらってくれるんだって(笑)

いつもの冗談だと思うけどちょっと嬉しかったな

神谷さんといると楽しい
ずっと一緒にいた友達みたいな感じ

私が見たことないものたくさん見せてくれる

こんな世界もあったのかってびっくりする

私が嬉しくて彼を誉めると
いつも得意げに

「見直したでしょ?」

って笑う

それがおかしくて私も笑う

神谷さんといるといっつも笑ってられる



いつかたっちゃんみたいにいなくなるんだろうか

そしたら私はどうするのかな

変わらないモノが欲しかった、

すべてが夢であればいい

失敗した
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本気の恋は止めましょう。

神谷さんに
「俺には心開いてる?」
って聞かれて
「どうでしょうねー」
って言ったら
「ずるいな」
って笑われた。

どうせ自分だって心開く気なんか無いくせにズルいのはどっちた。

そんなこと思った私はすでに手遅れなのかも。

でも神谷さんには恋したくないの
絶対つらい思いするってわかってるから。


もう泣きたくないの