話題:怖い話
6年くらい前の頃。
私は愛媛に住んでいました。
そこでの怪奇現象はなかなかでした。
まず、うちの家の間取りを書きます
「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
|大人部屋 |衣装部屋 |子ども部屋|
| | | |
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と、なっています。これは2階で、大人部屋が玄関、衣装部屋が居間、子ども部屋がお風呂や、キッチンなどになっています。
私は、2人部屋のふすま側で寝ていました。
それが毎日5pほど開きます。たてつけもわるいし、寝相が悪いせいかと気にしませんでした。
毎日へやではパチパチとラップ音はなるし、触ってもいない鈴はなるし。
まぁなれていたので気にしませんでした。
また大人の部屋にピアノがあり、練習していると、衣装部屋から人の気配がして振り向くと一瞬黒い影がみえました。まあ、それも気のせいだとおもっていました。
ミシミシと男の人のような重い階段を上る音がしたので、ふすまを開けて、お父さん!といったのですが、だれもいませんでした。
他には
テスト勉強しているとき、
居間でしていたのですが、
大人の部屋の前から足音が始まって「トイレかな?」と思うのですが、衣装部屋を通り、子ども部屋の前で止まります。そこから下に下りてくる音もありませんし、戻った音もしませんでした。これはよくあることでした。
あと、お風呂のドアはいくら閉めても開きました。
妹は霊感があるらしく、5人の霊がいるといいます。
電話の台の下で体育座りする、男の子、階段にいる、足だけ見える女子中学生、衣装部屋の男の人、足元から妹の胸を揺すり起こすおばあちゃん、お風呂にいる女の人。
とくに害のある霊ではなかったそうですが、お風呂の女だけはヤバいと、妹は夜に絶対お風呂にはいりませんでした。
あと、うちは、愛媛でしたが、遠距離で妹が群馬の子と付き合っていたころ、当然電話ですが
「昨日肝試しとかいった?」
彼はまだその話をしてません。
「窓の外に赤いマフラーまいた人おらん?」
「おるけど…」
「ついてきとるよ」
なんてこともありました。
わたしは大学に進学し少し慣れたころ、ちょくちょく夜中に妹とはなすのが楽しみでした。
ものすごく近所にお墓があり、お墓側におばあちゃんがすんでいました。
病気だったようですが、割りと元気だったのに、暫くして亡くなりました。
その頃から妹はおかしくなりました。
黒いもやが近づいてくる、と必死に言うのです。
それは日に日に怯えるようになりました。
そして突然変わりました。
「友達がいるの」
妹はある事情で友達すべてと縁を切り、友達を作ろうともしませんでした。
まして、家につれてくるなんてありえません。
妹が言うには窓とカーテンを締め切り、部屋の戸も締め切って真っ暗なじょうたいだそうです。
さらに言います。
「あ、また来た」
私は実家の幽霊らしきものより、そっちの方がゾッとしました。
妹は母親が戸を開けたり、カーテンに触れると異常に怒りました。
「明るいと友達が消える!!」
「今ね、1、2、3、4、5人いるよ」
「友達ができたから寂しくないよー」
物凄く気持ち悪い気分になりました。
しばらくすると、妹は元に戻りました。
その話を妹にすると、全く覚えていないというのです。
あれはなんだったんでしょうか。