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本日のおやつ
2013.7.14.Sun 00:05
[ギンヒツ]

仮面シリーズで市丸さんのおやつ。



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可愛い子がおる。
溢れ落ちそうなくりんくりんのお目めでボクを見つめる、可愛い可愛い子。






仮面のお八つ





おやつの時間になる半時前、
イヅルには内緒でこっそり現世で買うた柿の種を袂と懐に隠した。
美味しいお茶を煎れたると言って、水筒にお茶を然り気無く用意。因みにこれも現世で買うた、保温付きのちょっとええやつや。
それから、適当に指示を残してイヅルにお仕事を任せた（押し付けた）。


事務処理が出来る子を副官に出来て、ボクは幸せもんや。それでいて、ボクにどこまでも従順で、盲目的。
頼りにしてるよ、と期待の言葉を掛けるだけで容易く意のままに出来る。


（あ、イヅルに柿の種のピーナッツだけ食べてもらうの忘れた）


こんな日常的でどうだっていいことも、イヅルにとったらボクの役に立てて嬉しいと宣う。
ボクもピーナッツは好きやないし食べてくれたら有難い、御互いええ感じやと思う。
けど、その処理をしてくれるイヅルがおらん。
じゃあピーナッツだけ食べへんかったらええんやけど、なんか勿体無いやん。
捨てたりしたら、勿体無いお化けが来るやろ？


どうしよう、こうしようと考えていたら
いつものお昼寝場所兼おサボり場所へ到着。
がっしりとした大きな幹、齢何百年かになる修練場の隅っこにある樫の木はボクのお気に入り。

座りやすい太い枝に腰掛けて、一息。
考えてたってしゃあないんやけど、 ピーナッツは好きやない、
持って帰ってからイヅルに食べさしたろう、と思案していると、視界の遠くに銀髪。しかも此方へ向かっている


（あれは、たしか…）


つい最近十番隊の隊長さんにならはった、日番谷さん。
下のお名前がちょっと格好いい隊長さん。
それでもってボクん事を不思議な瞳で見つめる変な子。
その瞳がくりんくりんで、今にも溢れ落ちそうやからつい、両手で受け止めようかと最初の頃は構えそうになったりした。
まあ、大袈裟に言ってみたけどそれくらい大きな瞳ってこと。
何より大事な乱菊の隊長さんやし、その上可愛いときたら、仲良くしといた方がこれから考えると色々やりやすいし…


（可愛い子は目の保養になる、やから好き）


イヅルも乱菊もボクと時期を近くして隊長にならはった六番隊長さんもその妹ちゃんも綺麗で可愛い、見目麗しい子は皆好きや。

これは無い物ねだりや。
綺麗な容姿、清らかな両手、汚れていない心、相手を素直に敬う気持ち。


全部ボクにはもう無いものやから、
目的の為に全てを捨てた、そんな無関心で愚かなボクはちょっとでええから綺麗なものを眺めたいんや。

それは人でもなんでも。食べ物､植物、景色。
綺麗やったらなんでもいい、それが存在する限り自分の信念を貫き通そうと一切揺るがぬ心でいれる。

視野を広げてしっかり見渡せば綺麗なものばかりやから、乱菊も綺麗なもので囲まれてそしていつまでも綺麗でいてほしい。


その為なら何だってする、決めたんや
そう、自分に言い聞かせて。





「十番隊長さん」


銀色のふわふわ髪の毛に声を掛けたら
声に反応して相変わらずの不機嫌なお顔で見上げてきた。

なんやかんやでサボるのを良しとしない日番谷さんを言いくるめて、二人横に並んでおやつの時間。


「おい、何でさっきからピーナッツばっか此方に寄越すんだよ？」


用意周到なボクは水筒のお茶を紙コップに注いでからおやつの柿の種を日番谷さんにも取り分けてあげた。
もちろんピーナッツを多目に。
すると凄い顰めっ面で此方を見やる、日番谷さん。


「ん？そんなことないよ、たまたまや」

「お前、ピーナッツ嫌いなのか？」


ボクの言葉なんてまったく聞いてなくて、そう問い掛けてくるもんやから知らんぷりする事にする。


「ほらほらたくさん食べや？」


せっせとおやつの配分をするボクに日番谷さんは、さっきサボるのを渋々了承した時と同じ諦めの溜め息を吐いた。


「無視かよ、あんまりピーナッツばっか食べたら鼻血出るんだから加減しろよな。」


ピーナッツの食べ過ぎで鼻血を出す日番谷さんを想像したら少し可哀想な気もするかもしらんけど、イヅルの他にピーナッツ処理を見付けたのでちょっとご満悦や。

目的の為にこの可愛い隊長さんを
自分の懐にいれてみた。
ボクが居なくなっても、乱菊を守って貰えるように。
少しでも多く保険を作っておかないと、それだけの為。
やのに、やっぱりボクを見つめる瞳は相変わらず不思議なままで、その眼差しの意味は掴めない。






そして、何故だか隣で盗み見したもぐもぐと動く頬っぺたが可愛くてずっと見てたいな、なんて思った事も今日は知らんぷりする事にした。







（柿の種ってこんな美味しかったっけ？）





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無自覚な市丸さんのおやつタイムでした！
しまいに日番谷さんはピーナッツ食べさされ過ぎで鼻血出すんじゃないでしょうか…
っ！
それはそれでいい！
鼻血出た日番谷さんを介抱する市丸さんもええですね、

というか私、この話し作るまでにどんだけ時間かかってんねやろと思いましたf(^_^)

そろそろエロを書き上げて、ランキングに参加したいです…切実に。


この残りわずかになってきているギンヒツラー様達と関わりを持ちたいです！

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